
キャットステップを部屋につけて、猫が喜ぶ姿が見たい。業者に頼むのはムリそうだからDIYしようかと…。DIYで簡単にキャットステップを作る方法を教えてください



こういった疑問に答えます。
本記事を書いてる私は、保護猫2匹と9年ともに暮らす40代パパ(Twitterはこちら)。
さて、猫を飼う方なら、キャットステップって誰しもあこがれますよね。
でも業者だと高いから、DIY(自作)したい方は多いでしょう。
とはいえ、DIYとなったらなったで、やり方がわからず困る方も多いですよね?
そこで今回は、わが家で行ったキャットステップのDIY方法を紹介します。シンプルでおしゃれゆえ、どんなインテリアにもあうのが特徴。
猫がよろこぶ姿をみたい飼い主さんは、参考にしてください。
DIYはけっこう手間がかかります。また、強度をしっかりしないと、猫の重みでステップが外れるおそれがあります。手間や安全面に不安がある方は、既製品のキャットステップをおすすめします。わが家で使っているおすすめのキャットステップは以下の記事に紹介してますので参考にどうぞ。


キャットステップをDIYするメリットデメリットとは?
今回の記事は、キャットステップをDIY(自作)する方法ではありますが、DIYする前に注意点をお伝えしておきます。
具体的にいうと、業者にお願いするのと比べて何が違うの?を理解しておきましょう。
キャットステップをDIYするメリットは?
以下の3点。
- 値段を安く抑えれる
- 好きなように作れる
- 移動や撤去が簡単
上記の3つは大体イメージつくかと思うので、詳細は割愛します。
キャットステップをDIYするデメリットは?
以下の3点。
- 時間がかかる
- 作業が疲れる
- 強度面でちょっと心配
順に見ていきましょう。
DIYのデメリット1:時間がかかる
キャットステップのDIYは、時間がかかります。
手順の詳細は後述しますが、部品を自分で買いそろえる・組み立てる・取り付ける、のトータル時間はけっこうなもんです。
DIYのデメリット2:作業が疲れる
キャットステップのDIYは、疲れます。
部品を自分で買いそろえるには、サイズを気にしたりで脳みそが疲れます。
また組み立てや取り付けは腕が疲れます。もちろん、犬小屋を作ったりに比べれば大したことはないですが。
DIYのデメリット3:強度面でちょっと心配
キャットステップのDIYは、強度面でちょっと不安です。
そりゃプロの業者さんに比べれば、素人が作るものですから、仕方がないですよね。
特に気をつけるべきは、壁にとりつけた直後はがっちりしてても、日が経つにつれ強度が弱くなること。猫が乗ってるときに外れることだってあります。
強度が弱くなる原因は、
- 壁の素材が柔らかくてネジがゆるむから
- 壁の厚みが薄くてネジがゆるむから
- ステップの板が劣化して割れるから
など。
もしキャットステップが外れると猫がケガしますので、
- 厚くてしっかりした素材の壁につける
- ぐらついてないか定期的に調べる
- 高すぎない位置にとりつける
といった点にご留意ください。
以上がキャットステップをDIYするときの注意点。
ここまでの説明を読んだうえで、「やっぱりキャットステップをDIYしたい!」と思ったなら、この先も引き続きご覧ください。
今回紹介するキャットステップの姿と予算
続いては、今回紹介するキャットステップの概要をお伝えします。
キャットステップの完成形は?
こちらです。


シンプルでおしゃれゆえ、どんなインテリアにも調和するかと。
石膏ボードもしくは木材の壁にとりつけるのが前提です。
キャットステップの予算は?
1セットあたりの合計は1,808円で、うちわけは以下のとおり。
- 木材:778円
- 木材のカット代:100円
- L字金具(大)×2:660円
- L字金具(小)×3:270円
ご覧のように、1セットを2,000円以内で作れます。
残った部材を利用できるので、2セット目からはさらに割安。さきほどお伝えしたように、この料金の安さがDIYの魅力です。
参考:DIYじゃないときの料金とは?
もしリフォーム会社に頼むと、数万円かかります。
既製品を購入して自分でとりつけるにしても、しっかりしたものだと5,000円以上。例えば、マイズーというキャットステップは7,700円ほど。
くりかえしですが、料金の安さがDIYのメリットです。
キャットステップをDIYする手順①:部品集め
ではいよいよ、キャットステップをDIYする手順を解説します。
DIYの手順は「部品集め→組み立て→とりつけ」の3ステップ。
まずどんな部品を集めるか?を見ていきましょう。
木材
木材はホームセンターで買います。こんなの。


【注意】すんごい曲がってる木材もあります。良くチェックして、まっすぐなモノを選びましょう。
ファルカタ集成材がおすすめ。加工性が良くて軽いため。私が買ったのはこれ↓(1セット分の寸法より大きければOK)


お店の人にカットしてもらいましょう。


1セット分の寸法は以下のとおり。
- 長辺(横幅になる):330mm
- 短辺(奥行になる):180mm
- 厚み:そのまま ※写真の木材なら13mm
※私が買った木材なら2セット分できる
※カットしてくれるお店がないなら、ご自身で
L字金具(大)
L字型の棚受けを2つ使います。私はAmazonで注文しました(ネジ付き)。送料込みで1つあたり:330円


※複数購入の制約あることも
※価格は変動します
L字金具(小)
こちらはホームセンターで買いました。1セットにつき3つ必要。
※43mm × 43mm、1つあたり:58円


ネジもあわせて買います。1セットにつき12本必要。1袋10本入りだったので、2袋購入。1袋:48円


工具
- プラスドライバー(普通サイズ)
- プラスドライバー(精密ドライバー)
- キリ(千枚通し)
家になければホームセンターor 100均で。ネット注文したい人は以下からどうぞ。




【参考:電動ドライバー】
必須じゃないし、少し高いですけど、これあると超便利。私もほしい〜


以上で部品集めはOKです。
キャットステップをDIYする手順②:組み立て
続いては、購入した部品を組みたてます。
L字金具(大)を木材につける
ドライバーを使って、L字金具(大)を木材にとりつけます。
最初にキリで少し穴を開けた方が、ネジをさしこみやすいです。


L字金具(小)を木材につける
精密ドライバーを使って、L字金具(小)を木材にとりつけます。


強度の面で、3個つけると安心です。


以上、キャットステップの組みたてでした。
キャットステップをDIYする手順③:とりつけ
最後に、組み立てたキャットステップを壁にとりつけます。
とりつけ位置を決める
木材を壁にあてがってみて、とりつけ位置を決めましょう。
気をつけるポイントは以下のとおり。
- 木材がガタガタしないか?
※1
- 猫が自力で飛び乗れる高さか?
- 天井との高さは充分にあるか?
- 猫が危険な所に移動しないか?
※1
ガタつく原因:木材 or 壁が曲がっているため → とりつけ位置を変えてみて、安定する所をみつけましょう。
壁に印をつけておく
とりつけ位置が決まったら、L字金具(大)の上のほうの穴から、壁にエンピツで印をつけておきましょう。
印をつけたら、いったん木材を置きます。
L字金具(大)のネジを壁にさす
先ほどのエンピツ印のところに、キリで軽く穴を開けて、L字金具(大)のネジを壁にさします。左右それぞれ1コだけ。


※この後に金具をとりつけるので、ネジを完全にさしこまないこと!
木材をのせる
L字金具(大)の上のほうの穴を、先ほどのネジにカポッとひっかけます。
すると、手を離してもOKな状態になります。


残りのネジをさす
あとは残りのネジを、L字金具の全部の穴に順にさしこんでいきます。
以上でとりつけは完成!
こんな感じになるでしょう。


おつかれさまでした!
ちなみに、実際に猫ちゃんが乗るとこんな感じ▼
おはようございます
— アンちゃん&マロくん (@hideharucat) November 30, 2019
朝は寒い…
暖房つけると
あったかい空気が上に たまるんですよね
マロくん そこでウトウトして 落ちないでね 😊#猫好きさんと繋がりたい #ねこのいる暮らし #茶白 pic.twitter.com/JOnFrswnsm
キャットステップの設置後にやること2つ
キャットステップを設置した後にやることは以下の2つ。
- 猫をキャットステップに誘導する
- 定期的にねじのゆるみをチェックする
順に見ていきましょう。
猫をキャットステップに誘導する
キャットステップをとりつけたとて、猫がすぐに乗ってくれないときがあります。
原因としては、存在に気づいてないか、怖がってるか。
ですので、しばらく経っても猫が乗ってくれない場合は、猫をキャットステップに誘導してあげましょう。例えば、
- 抱っこして乗せてあげる
- またたびやご飯を置く
などして。
定期的にネジのゆるみをチェックする
前述のとおり、DIYしたキャットステップは、業者がとりつけた場合に比べて、強度が劣ることが多いです。
例えば、とりつけた壁(の見極め)がよくないと、猫が乗り降りするうちに、ネジがゆるんでしまいます。
最悪キャットステップが外れて、猫がケガすることだってあるでしょう…。
ですので、キャットステップのネジがゆるんでないか、定期的にチェックしてください。
ネジがゆるんだときの対処法
もしネジがゆるんだら、ドライバーで再度しめればいいというわけではありません。だって、そのネジのまわりはスカスカだから。
対処法としては、
- とりつけ位置を変える
- 補強材を使う(例えばこれ)
- キャットステップDIYはあきらめる
のいずれか。
どれにするかは、あなたのご判断にて。
最後に
今回は、キャットステップをDIYする方法を紹介しました。
キャットステップをDIYするのは、なかなか大変ではありますが、猫がよろこぶ姿をみれば、疲れは一瞬で消え、心地よい達成感が残ります。
もし猫ちゃんが気にいってくれ、かつ、定期的なチェックでネジのゆるみがないようであれば、キャットステップを増やしてはどうでしょう?
なお、キャットステップ以外にも、猫がよろこぶ部屋にするコツは、以下の記事でまとめています。あわせてご覧ください。
» 猫が落ち着く部屋はこれ!ニャンとも快適な部屋の作り方7選
それでは、ステキな猫ライフを!