猫を探していっしょに暮らしたい。でも猫をどこから入手するか迷ってます。ペットショップで購入するのが一般的?でも里親もありますよね。おすすめってありますか?
こういった疑問に答えます。
本記事を書いてる私は、保護猫2匹と9年ともに暮らす40代パパ(Twitterはこちら)。
猫を飼いたい方にとって、最初に悩むのが、どこで猫を探せばいいの、、ですよね?
そこで今回は、猫の入手方法として、ペットショップと里親を比較し、メリットデメリットをわかりやすく解説します。
かつて両方で猫を探した私の経験からして、結論、猫の入手方法は里親がおすすめ。なぜなら、値段・病気・相性において有利だから。
本記事では上記の理由を詳しく解説。またペットショップで猫を購入するときの注意点も紹介します。
これから猫を探す方はぜひご覧ください。
猫の入手方法
そもそも、猫を入手する方法って何があるの?をまず紹介します。
猫を入手する方法は以下の5つ。
- 里親制度でゆずり受ける
- ペットショップで購入する
- ブリーダーから購入する
- 知り合いから譲り受ける
- 野良猫を迎え入れる
この中で、今回は里親制度とペットショップの2つについて比較解説します。
なぜかというと、「ブリーダー」ってそんな近くにいないですし、「知り合いからの譲渡」や「野良猫に出会う」ってのも、運ですから。
猫を里親会で入手するデメリットは?
冒頭にお伝えしたとおり、私は里親会で猫を入手する(迎え入れる)のをおすすめします。
でも、里親での入手にもデメリットはあるので、まずはそこを理解しておきましょう。
里親で猫の入手するデメリットは以下の2つ。
- 純血種の猫を飼えない
- 譲り受けるには少し時間がかかる
順に見ていきます。
里親で入手するデメリット1:純血種の猫を飼えない
里親制度で猫を入手するデメリットは、純血種の猫を飼えないことです。
純血種とは、種ごとに決められた規定(血統)を守るために交配されて生まれてきた猫のことで、血統書つき。
例えば、アメリカンショートヘアーやスコティッシュフォールド、マンチカン、ロシアンブルーなど。一度は耳にしたことがありますよね?
ペットショップで購入できる猫は基本的に純血種ですが、里親会で譲渡される猫に純血種はまずいません。
よって、どうしてもアメリカンショートヘアーみたいな純血種を飼いたい方には、里親制度は不向きです。
里親で入手するデメリット2:譲り受けるには少し時間がかかる
里親制度で猫を入手するデメリットは、譲り受けるには少し時間がかかることです。
ペットショップで猫を入手するなら、その日のうちに購入して飼い始めることができます。
対して、里親制度で猫を入手する場合、飼いたいと申し出ても、その猫を飼い始めるには少し時間がかかります。
なぜかというと、里親制度の場合だと、
- 飼い主にふさわしいかの審査がある
- 検査やワクチン摂取後の譲渡になる
- トライアルが必要なことがある
からです。
よって、里親会で猫が欲しい旨を伝えてから自宅で飼い始めるまでに、早くて3日はかかります。
このあたりは、保護猫の飼い方|初めて猫を室内で飼うときの注意や準備とは?で詳しく解説してますので、あわせてご覧ください。
以上、里親で猫を入手するデメリットを2つご紹介しました。
猫を里親会で入手するメリットは?
続いては、猫を里親で入手するメリットを解説します。
里親で猫を入手するメリットは以下の3つです。
- 購入費用が安い
- 病気になりづらい
- 相性を事前に確認できる
順に見ていきましょう。
メリット①:購入費用が安い
里親で猫を入手するメリットは、購入する(迎え入れる)ための費用が安いことです。
里親で猫を譲り受ける場合、必要な費用は1万円〜5万円が相場。
保護されている間に受けたワクチンや検査、去勢・不妊手術などの費用の一部を、譲渡費(寄付金)として支払います。
譲渡費は保護団体によってまちまちですが、1万円〜5万円が大半だと思います。ちなみにわが家は、神奈川県動物愛護協会で1万円を支払いました。
対して、ペットショップで猫を購入する場合、5万円〜30万円はします。そう、純血種ですから、お値段はかなり高い…。
このように、里親で猫を入手するなら、初期費用を安くおさえられるのがメリットです。
メリット②:病気になりづらい
里親で猫を入手するメリットその2は、病気になりづらいこと。
里親で譲り受ける猫って基本は雑種でして、人に飼われている猫の約85%にも及びます(引用元:みんなの子猫ブリーダー)。
この雑種は、異なる猫種同士から生まれるので、体が丈夫で病気になりにくいのが特徴。
対して、純血種は病気になりやすいです。
品種を確立する過程で遺伝が近いもの同士をかけ合わせて作るので、病気になりやすい性質も強まるから。
純血種特有の病気とは?
そして純血種には、品種特有の病気があることを頭に入れておきましょう。
例えば、スコティッシュフォールドは折れ耳がかわいくて人気ですが、この折れ耳は骨軟骨異形成症という病気の一種。
有効な治療法はないため、発症したら一生つきあっていかなければいけません。
SNSで見かける「スコ座り」と呼ばれる独特の座り方は、骨軟骨異形成症により関節が痛むために足を前に投げ出しているとも言われてます。
その他、人気の純血種と起こりやすい遺伝性の病気は以下のとおり(引用:埼玉県獣医師会)。
品種 | 病気 |
---|---|
アメリカンショートヘアー | 肥大型心筋症、多発性囊胞腎症 |
マンチカン | 骨軟骨異形成症、多発性囊胞腎症 肥大型心筋症 |
ブリティッシュショートヘアー | 肥大型心筋症、多発性囊胞腎症 |
ノルウェージャンフォレストキャット | グリコーゲン貯蔵病、進行性網膜萎縮症 ピルビン酸キナーゼ欠損症 |
ベンガル | 進行性網膜萎縮症 ピルビン酸キナーゼ欠損症 |
ラグドール | 肥大型心筋症、進行性網膜萎縮症 ピルビン酸キナーゼ欠損症、ムコ多糖症 |
メインクーン | 肥大型心筋症、股関節形成不全 進行性網膜萎縮症、脊髄性筋萎縮症 ピルビン酸キナーゼ欠損症 |
もちろん例外もある
先ほど雑種は病気になりづらいと言いましたが、もちろん全ての猫がそうとは限りません。雑種でも病気になりやすい猫だっているでしょう。
とはいえ、雑種には、純血種にみられるような品種特有の病気というのがなく、全体としては病気になりにくいのは事実。
このように、里親で猫を入手するなら、病気になりづらいのがメリットです。
メリット③:相性を事前に確認できる
里親で猫を入手するメリットその3は、相性を事前に確認できること。
里親で猫を譲り受ける場合、希望すればトライアルとして、数日間ご自宅で猫と暮らせます。トライアルが必須の保護団体もあるでしょう。
トライアルの期間は2週間ほどが一般的。詳しくは対象の保護団体にご確認を。
トライアルをすれば、その猫との相性をより具体的に確認できます。ゲージの中にいたときと同じイメージかもしれないし、そうじゃないかもしれません。
でも実際に暮らしたうえで決断したのなら、納得感をもって猫との生活をスタートできますよね。
対して、ペットショップの猫だとトライアルはできません。ペットショップの猫はお店にとって「商品」ですから。
となれば、その猫と相性が合うかどうかは飼ってみないとわかりません。まさに運だのみ。
「全然イメージ違った…」と後悔する可能性は、里親の猫を飼うより当然高くなるでしょう。
2匹目の猫を飼うなら
この場合は「先住猫」との相性が重要です。もし相性が合わないと、最悪2匹を隔離なんてことも…。
でも里親ならトライアルができるので、猫同士のトラブルリスクを減らせます。2匹目の猫を飼うときの注意点・迎え方【2匹目を迷う方必見】の記事でも解説してますので、あわせてご覧ください。
このように、里親で猫を入手するなら、相性を事前に確認し、安心感を高めて飼えるのがメリットです。
まずは里親会に行ってみよう
ここまでは、猫を入手するには里親がおすすめということと、その理由を解説してきました。
「うん、里親がいいかも」と思った向けに、次のステップを紹介します。
里親で猫を入手する方法は、
- 保護施設に直接足をはこぶ
- 保護施設が開催する里親会に行く
- 里親募集型の猫カフェに行く
の3つがあります。
お近くの保護施設や里親会、猫カフェをネットで検索して、里親の猫に会いにいきましょう!
「ネット検索のやり方は?」
「希望の猫がいたらどうすればいいの?」
については、保護猫の飼い方|初めて猫を室内で飼うときの注意や準備とは?で解説してますので、あわせてご覧ください。
まとめ:猫の入手方法は里親がおすすめ
今回は、猫の入手方法について、里親とペットショップを比較解説しました。
私のおすすめは、里親で猫を譲り受けること。
その理由は以下の3つ。
- 購入費用が安い
- 病気になりづらい
- 相性を事前に確認できる
ただし、里親だと純血種の猫は飼えません。
アメリカンショートヘアーやスコティッシュフォールドなど、どうしても純血種を飼いたい方は、純血種のデメリットもよく理解しておきましょう。
あなたと相性ぴったりの猫と出会えることを願っています!
今回は以上です。